2008年 10月 19日
イスラエル ~ カイザリア ~
ということでhitomiさんと電車の旅に出た。
目的地は、ローマ時代の遺跡が残る地中海沿岸の都市カイザリア。
yofiyofiさんに時刻表だけ調べてもらっていざ出発!
と、その前に腹ごしらえ。
狙いはイスラエル名物の「ファラフェル」
ピタパンの中にヒヨコ豆の詰まった丸い小さなコロッケが4,5五個入っていて、
いろんなお好みの野菜を詰めてもらえるのだ。
ガラスケースに並ぶ素材の中から、「これ、これ」と指差して選ぶ。
もちろん、「全部!」だけど。
(ちなみにお店のお兄ちゃん、昔東京に住んでたことがある、とのこと。へー。)
こちらがその「ファラフェル」。かなりのボリュームだ。
味のほうも日本人好みでグー。
おなかいっぱいになっていよいよ電車の旅スタート!
この高層ビルの下に駅があります。
地中海沿岸を北上していくこの電車は2階建て。
勤務地に向かうのか、兵士たちの姿も多かった。
しばし「世界の車窓から」気分を味わい、カイザリアの窓口駅Binyaminaで下車。
砂漠のような乾燥&日差しの中、タクシーで目的地へ向かう。
駅から15分くらいで、お目当てのCAESAREA NATIONAL PARKに到着!
カイザリアの町の起源は紀元前4~3世紀ととても古い。
軍港としてヘロデ王(紀元前22年~)のときに現在のような形に再開発されたとな。
その後、イスラエルがローマに滅ぼされた後もビザンチン時代(4~7世紀)に
十字軍の基地として栄えたということで、遺跡のところどころに十字架が見られる。
こちらは十字軍の砦跡。
砦の天井には十字軍の証、十字架の形で梁が交差している。
砦の外観。
アーチ。横には階段もある。
立体交差する路だったのかな?
白っぽい遺跡に地中海の青が映えること映えること・・・
お金持ちの家か、はたまた公共浴場か。立派なモザイクが残されていた。
この開けた場所、なにやら競技場のようだ。
左に写っている馬車に乗って、まさしく映画『ベンハー』のごとくレースが行われていたという。
ご丁寧に、馬車に乗って記念撮影ができるようになっている
もちろん撮った。
説明を読んでもいまひとつ理解できなかったけど、何かのスタート地点らしい。
スタート地点から伸びるコースと平行に、観客席が設置されている。
その観客席の上には、現代でいうところのスポーツジム(健康ランド)、いわゆる公共浴場があった。
地中海を一望できる絶好のロケーションだ。
絵を見てわかるとおり、当時の公共浴場は、お風呂はもちろん、
運動をするところや、マッサージ室、床屋まで完備していたそうな。
ライオンの頭?柱の装飾かな。
ヘロデ王が設計したという円形劇場。
現在でも使われているとのことだったが、まさしくいった時も舞台がセットされていて、
夜にでも何かやりそうな雰囲気だった。
遺跡を当時と同じ目的で利用できるって珍しい。
舞台の上で踊るhitomiさん。
ここで話した声は後ろのほうまでよく聞こえる。
国立公園から少し歩くと、海水浴客が大勢いるビーチ沿いに、水道橋が続いている。
数十キロ離れた山から、カイザリアの町まで水を運んでいた。
これまでの旅で見てきたリビアのサブラータ遺跡やローマのコロッセオ、ポンペイ、そしてこのカイザリア、
遺跡から得る印象は、まったく同じ。
いまは、こんなに違う都市なのに、確かに昔はひとつの国だったんだなーと実感。
ローマ帝国、いまさらながらその強大な力に恐れ入った旅だった。
夜、電車の旅からyofiyofiさんの家に帰って判明したことには、
どうやら、頼りない日本人女子2人を個人旅に送り出してからというもの、
余計に心配した一日を過ごす羽目になったらしい。
ゆっくりしてもらおうと思ったのに、計算違いw
by mamering
| 2008-10-19 15:20
| 海外旅行